犬におからを食べさせても良いの?悪いの?栄養はあるの?
おからは高タンパク低カロリーのダイエット食、ヘルシー健康食として認知されてきましたが、犬にとってはどうなのでしょうか?
犬の手作りご飯の食材として食べさせるのに不安がある飼い主さんの疑問をここで解決していきます。
おからとは、大豆を絞り豆乳を作った後に残った残りカスというイメージがありますが、最後に残った部分のおからに栄養などあるのでしょうか?
おからの栄養素は主に、
- タンパク質
- 炭水化物
- カルシウム
- カリウム
- ビタミンB1・B2
- ビタミンK
- ビタミンE
- 鉄分
- マグネシウム
- リン
- 亜鉛
- 食物繊維
残り物だと思っていたおからには豊富な栄養素が含まれているんですね。
犬の体を作るタンパク質や、骨を強くするカルシウム、ビタミンの種類も驚くほど多く入っています。
食物繊維はゴボウの約2倍入っていて、セルロースと言う不溶性の食物繊維は水に溶けず、腸の中のぜん動運動を活発にし、腸の中に溜まったいらない物を取り除いて排出する、便秘予防や便秘解消の効果があります。
また、おからの炭水化物に含まれているオリゴ糖ですが腸の中の善玉菌のご飯となり腸内環境を整える役割をしてくれます。
体内に余分に溜まっている塩分を排出してくれるカリウムなど健康に重要な栄養素が豊富に含まれているのには驚きです。
ダイエット食、ヘルシー健康食といわれるのもうなずけますね。
豊富な栄養素がありながら低カロリーのおからは犬に食べさせる食べ物としても質の良いタンパク質を摂取できる食材です。
味の付いているお惣菜で売られているようなおからや、健康に良いからと必要以上に与えてしまうと犬の健康にマイナスですが、おからはドッグフードの原材料としても使用されていることから犬に与えて良い食材だということがわかりました。
では次に愛犬におからを与える時の注意点を見てみましょう。
愛犬におからを食べさせる時の注意点やポイント?
おからは栄養素が豊富で低カロリーだとわかりましたが、食べさせる量に注意が必要です。1日当たりおからの摂取量は人間で50グラム前後といわれています。
穀類と比べると数値が低く低カロリーですが、100グラム当たりのカロリーは110kcalあります。これは大豆油で有名な脂質を含んでいるため食べ過ぎるとダイエットと真逆の肥満の原因となります。
食物繊維を消化する機能が弱い犬の場合、食物繊維が多いおからを食べ過ぎると消化しきれず胃や腸、肝臓や胆嚢へ負担がかかったり、下痢や嘔吐の症状が出る犬もいます。
愛犬におからを食べさせる時は主食にせず、おやつの材料に使うとかトッピングの食材に使うなど、おからを与える量に注意が必要です。
※から煎りした状態のおからを与える1日当たりの目安
- 超小型犬…デミスプーン0.5〜1.0杯
- 小型犬…小さじ0.5〜1.0杯
- 中型犬…小さじ2杯
- 大型犬…大さじ1〜2杯
また大豆アレルギーのワンちゃんもいるので
- 皮膚がかさかさしてきた
- 体を痒がり毛が抜ける
- 皮膚の柔らかい部分のかぶれ
- 肌に湿疹が出てきた
- 目の周りを痒がりかぶれた
など愛犬の体に気になる症状が出た時は、動物病院に連れて行きましょう。
愛犬におからを使って手作りご飯や手作りおやつ
おからはフライパンに油を入れず、加熱をしながら水分を飛ばし、さらさらのパン粉のような状態まで炒めて冷まします。
冷凍庫で長期保存が出来るので、時間のある時に作って小分けにして保存しておくとスグに使えて便利です。
おからは粉物の材料と一緒に使えるので小麦粉の量を減らしたい時に強い味方です。
おかずの材料にするなら鶏肉と混ぜてハンバーグを作ったり、ダイエット中の場合、お肉のかわりに野菜と混ぜてハンバーグも作れます。
おやつにするなら黒ゴマクッキーは、黒ゴマが犬の毛の艶も綺麗にすると人気のクッキーですね。
スープやだし汁に混ぜても食べやすくて美味しいおじやご飯が作れます。
栄養素が豊富に入っているおからを愛犬の健康に上手に使っていきたいですね。